チームコネクション~開発者ブログ~

ユニオンボーダー・りくじょしの開発陣「チームコネクション」による開発者ブログです!ちょっとした情報をお届けします!

第53回「カードゲームにおける確率論」

どうもこんにちは!

つい先日まで半袖ボーイでしたが、最近肌寒くなったので長袖に変えました。西の国に住んでいるチームコネクションのライジング白石です。ついでに冷房も見納めとなりましたね。

 

そして明日10/19(土)は、ユニオンボーダー体験会をイエローサブマリン秋葉原RPGショップ様で開催させて頂きます!TCGフェス前の東京開催イベント、当日参加もOKですので奮ってご参加くださいませ!!

詳細はTwiplaにて!

twipla.jp

 

 

今回のテーマは、ユニオンボーダーとは少し変わってカードゲーム全般お話。

カードゲームで堅実な試合運びを目指すために切っても切れない存在とも言える「確率」という要素。ゲームシステムに現れている数字についてライジング白石が考察していこうと思います。

 

 

概念は確率で出来ている、それがゲーム。  

f:id:unionborder:20191018115142j:plain

カードゲームをプレイしている方々であれば、このことは経験あるでしょう。「ここぞという時にあのカードが来ない」ということ。単純に「運が無かった」で終了することもあるかもしれませんが、そうではない要因もあることは語るに及ばず。

今回はその大きな要素である「確率」についてお話しましょう! 

 

 

デッキの枚数と確率論

カードゲームを遊ぶ&作る時に、デッキの枚数やカードの枚数というのは必ず考えなければなりません。ここで数学的観点からコンビネーション「nCr」を用いて、望むカードを引ける確率を算出します。

f:id:unionborder:20191013122244j:plain

この確率が低いほど特定のカードを引く可能性は少なくなるため、どうしてもこのカードを使いたいというものは確実に複数枚入れておくのが賢いと言えます。最初の手札に望むカードが来る確率というのは、1枚だと12%→10ゲームに1回以上。対して4枚だと41.1%→3ゲームに1回以上このように、絶対に来てほしいカードは複数枚入れるのがセオリーと言えます!

同様に、デッキの中に投入するカード枚数を同じにした場合はデッキの枚数が多いほど望むカードを引きにくくなると言えます。カードを多く入れて枚数の多いデッキを作るということは「多くの武器を持っている」状態となり、ゲーム中に取ることのできる行動の幅が増えることとなります。逆にデッキの枚数を下限にした場合は「必要最小限の武器」状態となり、必要な時に望むカードを手に入れやすくなることになります。

 

f:id:unionborder:20191013131248p:plain

ゲームを作るにあたり、デッキの規定枚数の決定はゲームスタイルを大きく印象付けることになるでしょう。デッキの枚数が40枚と60枚では望むカードを引ける確率に差があることから、「今引き」(戦況のひっくり返す奇跡の1枚)の難易度を操作するのにデッキの規定枚数が役立つ要素になり得ます。

 

f:id:unionborder:20191013131640p:plain

▲ユニオンボーダーでは、同じ名前のカードを4枚まで投入可能。そして初期手札は6枚である。(黄ハッチ参照)

また、ゲームとしての駆け引きを壊さないレベルの「ドローの概念」を考えさせられるヒントにもなってくれるはずです。例えば最初の手札を何枚にすればいいかという点。これはカードを引くテキストの強さに応じても変化しますが、どれだけの手札があればよい塩梅となるかをある程度定めることもできます。

このようにデッキルールというのも完全に数字によって支配され、それに影響されてゲームスタイルが形成されるとも言えるのです!

 

 

引き直しを含めた確率の算出

引き直しとは元来、専用のエネルギーの概念を必要としたり、ゲームを進める上で必ず必要となるカードを引かせるために専ら導入される措置です。この行為をマジック・ザ:ギャザリングの用語から「マリガン」と呼ばれることもあります。

f:id:unionborder:20191018125013p:plain

引き直しが認められる場合、望むカードを引ける確率というのは「引きやすい」方向で変化します。もし製作側であるなら、引き直しの方法に応じて確率が若干変化することを念頭に置きつつ決定するといいかもしれません。(今回は初期手札を全て山札に戻してシャッフルし、同じ枚数ドローするという方式を取ります)

 

 

ワイルドカードとなり得るカードの概念

f:id:unionborder:20191017133037j:plain  f:id:unionborder:20191004113717j:plain

カードの投入枚数制限があるので、引ける確率というのは枚数に応じて一律化していく傾向にあります。それでも望むカードを手に入れたい、というシチュエーションはよくあることでしょう。ここで、ドロー以外の方法でカードを手札に加える「サーチ(サルベージ)」が有用な手段となります。プレイするための効率は異なりますが、ある程度コストを支払ってでも望むカードを手に入れられるので目的に沿ったプレイができる手助けになってくれます!

※サーチ:山札からカードを探すこと。

※サルベージ:捨て場などからカードを拾い上げること。

 

そして開発側サイドとしては、サーチやサルベージの概念をどう取り扱うべきかを考えなければなりません。サーチ手段はゲームのやりやすさを高めるにはもってこいですが、それ相応のゲームバランスが大切になってきます。ドローも含めて、カードをアクセスするのにどれほどのパワーならば許容できるのか何度もデバッグしながら見定めていくことが必要です。

下記、サーチによって引き起こされるメリット/デメリットを記述します。

メリット

・望むカードを手に入れやすい。

・目的に沿った動きがやりやすいので、ストレスフリーにデッキを動かせる。

デメリット

・デッキを触る機会が多い。

→山札の中身を見たりシャッフルしたりする数が多くなり、ゲームテンポが悪くなる。

・ゲーム調整が難しい。

→本領同士の戦いになりやすく、そうした場合のカテゴリーごとの強弱がはっきり分かれる。

 

 

確率論から最適解を見つけよ!

いかがでしたでしょうか?

確率という要素は実戦よりもデッキ・ルール構築の際に考慮される素材としての使い道がポピュラーですが、確率論を知っていると知らないとでは、デッキが思い通りに動けなかった時の真の原因の究明に差が出やすくもあります。 

今回は基本的な項目を紹介しましたが、「望むカードをXターン目に引く確率」や「AとBを同時に引く確率」などを調べてみるのもまた面白いかもしれません!

 

今回はここまで。次回のライジング白石の記事をお楽しみに!

ではまた!

第52回「新たな世界にコネクトしよう!開発陣からのアナウンス2019年10月号」

皆さんこんにちは!

どうしてお休みの日に限って天気が悪くなるのだろう、これも何とかの法則とやら…ですね。チームコネクションのライジング白石です。飛行機に乗ってあれやこれやと飛び回っているのでどうか旅の無事だけは保証してください…!!といつも祈っております。

 

今回は開発陣からのアナウンス!近日の取り組みについて色々と紹介させて頂こうと思います。今回は新カード情報もあるのでお見逃しなく!

 

 

 

ユニオンボーダー体験会in秋葉原開催!

 f:id:unionborder:20191007185118j:plain

東京でユニオンボーダーを体験できるチャンスが到来!

今回は「イエローサブマリン秋葉原RPGショップ」様にて開催!!

参加費は無料!

 

開発スタッフがティーチャーとして参加致しますので、ルールもばっちりマスター間違いなし。カードゲーマーでもそうでない方も、是非ともお越しください!

Twiplaのページに詳細を書いております。

 

 

来れカードゲーマーTCGフェス

f:id:unionborder:20191007184910j:plain

近づいて参りました、今年もやっちゃうTCGフェス!!

11/2~11/3に「明海大学浦安キャンパス」で実施されます。皆様が遊んだことのあるタイトルのカードゲームのイベントやTCG業界関連のセミナー、そして各ブースの展開など盛りだくさん!他にも同人カードゲームも数タイトル出展し、今年もチームコネクションの「ユニオンボーダー」が参加致します!

そしてTCGフェスから始まる、イベント限定のプロモーションカードが公開!各ユニオン1枚ずつ合計6種類のカードの中からランダムでもらえます!そのうち4枚が完全新規カードですので、既にユニオンボーダーをプレイした方にもこれからユニオンボーダーを始める方にも嬉しいものになっています!(しかもプロモーションカードのうち3枚は新規イラストレーター様3名に担当頂いております!)

 

f:id:unionborder:20191004113717j:plain

【バトルオーグル】の新規カードである《鬼人流・林》は、[S]カードを回収できる能力を持っています!連続攻撃からトリガーする能力を多く持つ【バトルオーグル】と相性がいいのは勿論、Uniqueを持たないので赤と組み合わせてアグレッシブな構築にすることも可能!このカードを使って、軽いコストでガンガン相手を攻め続けましょう!

f:id:unionborder:20191004113920j:plain

【メタルナイト】からは《王国の鎚、アインパクト》がイラスト違いで再録!アデルが鉄の鎚を奮い、キャラが大きく映るデザインになっています!プレイコストが4と重いですが、相手の場を破壊しながら戦闘力を上げられるのは非常に強力です!

f:id:unionborder:20191004113950j:plain

【ブルームメイデン】からは《メニーメニー・オクサリス》が再録!弾ける小羊たちと戯れるマリーの愛らしい姿が映えるイラストです!「設置」があるほど恩恵を受けられるカードであり、Uniqueではないのでチャージが足りないユニオンのスパイスとして投入できる優れモノと言えます!

f:id:unionborder:20191004114015j:plain

【シュトロムシーフォーク】の新規カードである《突き刺す波濤》は、相手の手札を見てカードを捨てさせる重量級カードです!相手の手札に隠してある奥の手を暴き、ゲームプランを掌握できる可能性を秘めています!

f:id:unionborder:20191004114039j:plain

【コミカルマージ】の新規カードである《ワクワク!スペルバズーカ》は、「通常」スペルをプレイできるかもしれない能力を持ちます!タネも仕掛けもありません、最高のショーを飾ることができるかどうかはあなた自身!

f:id:unionborder:20191004114107j:plain

【シャドウミラージュ】の新規カードである《倍化槌・兆尾子》は、手札を山札の下に置いて戦闘能力を上昇させる能力を持ちます!手札1枚と引換に強化できる能力で守って良し、攻めて良しという1枚で2度おいしいカードです!

 

ゲームマーケット出展のお知らせ

f:id:unionborder:20190908200023j:plain

そして11月24日にはゲームマーケット秋に参戦致します!

開発者ブログでも精いっぱい取り扱っております「ユニオンボーダー」に、最新作カードゲーム「BJack」の2点を販売!BJackはカードの数字を21に近づけながらカードの力を使って相手と戦うゲームで、コンポーネント1個で2人~6人で遊ぶことができます!

BJackについては今後ゲムマが近づいた時に当記事でも紹介させていただきます!

 

ゲームマーケットへのリンクはこちら。

gamemarket.jp

 

 

今回はここまで。

10月からイベントラッシュが続きますが、どのイベントにも誠心誠意活動させて頂きます!

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

第51回「ユニオンボーダーを始めよう!基本ルール編」

どうもこんにちは!

人気なブログは大体文字数が極端に少なく写真が多いことを知っています、チームコネクションのライジング白石です。しかしながら、ライジング白石の1記事の平均文字数は約2500に及び人気の条件には程遠いようです。どちらかと言えばコラムのようなものなのです。

 

今回は前回に引き続いて「ユニオンボーダー」の基本について!前回はいわゆるイントロにあたる部分でしたが、今回はユニオンボーダーの中身について紹介させていただきます!

前回同様、ユニオンボーダーの予習・復習のために使っていただけると幸いです!

 

f:id:unionborder:20190923150310j:plain

 

 

【カードの使い方】

まずは「カードを使う」というところから話を始めましょう!カードを使うという行動には、大きく分けて「カードのプレイ」と「能力の発動」の2種類があります。

 

★カードのプレイ

f:id:unionborder:20190923213452p:plain

 

カードをプレイするために重要な要素、それはカード左上に書いてある三角形・四角形内の数字にあります。その中に書いてある数字分だけチャージから捨て場に置くことでカードをプレイすることができます!

例えば上の図のように《猪突猛進》をプレイしたい場合は、固有の色を持つチャージを1つ(有色1)任意のチャージを3つ(無色3)合計4枚のチャージゾーンにあるカードを捨て場に置きます。

アイテムは三角形でも四角形でもない円形ですが、これはどのチャージを使用してもよいという指標になります。逆に、チャージにあるアイテムは色やユニオンを持っていないので固有色のチャージが必要な場合は邪魔になりがちなのは注意しましょう!

 

そしてそれぞれのカードには、カードのタイプに応じて使用できる場所が異なります。

f:id:unionborder:20190923160128j:plain

f:id:unionborder:20190923160207j:plain

f:id:unionborder:20190923160245j:plain

カードをプレイするためには「プレイするためのチャージ」「プレイするための対応している空きゾーン」が必要なことを覚えておきましょう!下記のように、専用のゾーンがそれぞれ1個ずつで3つ、共通のゾーンで2つ、合計5つのゾーンをやりくりしてプレイする必要があります!

 

★能力の発動

f:id:unionborder:20190924222836j:plain

キャラカードや「装備」「設置」カードには、登場した後にも発揮できる能力があります!そこには「発動するタイミング」と「発動するためのコスト」が存在します。

発動するタイミングは全部で下記の4種類に分かれています。

 

常:常に発動している能力。

自:条件を満たしたらすぐに発動される能力。

起:自分のメインフェイズ中に発動できる能力。

対抗:相手ターン中でも発動できる能力。

 

そしてこれら4つのすぐ後ろに記述されてある数字が必要なチャージ数であり、鍵括弧(「」)で括られているテキストがその他のコストになっています。能力を発動するためにチャージを使用する場合、特に色の指定はないので好きなように割り当てることができます。

 

 

【ゲームの準備】

対戦するためには、LV0~LV4の同じキャラタイプで構成されたキャラデッキ5枚スペル・アイテムカードで構成されたメインデッキ50枚を準備しましょう!販売されている構築済みデッキならば、そのまま遊ぶことができます!(現在販売されている構築済みデッキには改造用に[J]カードがもう1枚入っていますが、まずはそれを抜いて遊んでみましょう。)

f:id:unionborder:20190924143605p:plain

デッキは準備できましたね?OK、それではゲームの準備を始めましょう。

下記に従って、ゲームの準備を始めていきます。

 

①キャラデッキからLV0のキャラを選び、キャラゾーンに裏向きで置く。

 残りはキャラデッキ置き場へ置く。

②メインデッキをシャッフルし、山札に置く。

③山札の上からカードを6枚引いて手札にする。

④もし手札の内容が気に入らなければ手札を全て山札に戻してシャッフルし、

 6枚引き直すことができる。

 

準備が整ったら、「コネクト!」という掛け声でお互いのキャラを表向きにしてゲームを開始しましょう!

 

 

【勝利条件】

ユニオンボーダーの勝利条件は2つ。下記の条件を達成できるように戦って勝利を掴み取るのがこのゲームの目標です!

・相手のキャラのレベルが5になる。

・相手の山札の枚数が0枚になる。

 

 

【ターンの進行】

 ユニオンボーダーは、ターンを交互に繰り返すことで相手と戦うゲーム形式を取ります。ゲームは下記の5フェイズに分かれており、それぞれにできる行動が異なります。これから紹介するターン内容をバッチリ覚えてゲームを楽しみましょう!

f:id:unionborder:20190923141206p:plain

▲このフェイズを交互に繰り返して相手と対戦!早く覚えられるようにする&どのフェイズを行うか相手に伝えるためにも、各フェイズ名を宣言しながらゲームを進行していきましょう!

 

①アップ&ドローフェイズ

f:id:unionborder:20190928214459j:plain

自分のターンが始まった時、まずは自分のカードを全てアップさせます(アップとは、カードを縦向きにすること。横向きにすることをダウンと呼びます)。そして山札の上からカードを1枚引きます(ドローします)。

②メンテナンスフェイズ

テキストに「メンテナンスフェイズ開始時」とあるカードの能力は、このタイミングで使用できます。

また、自身のキャラのレベルを1つ上げて1枚ドローすることができます。自分でキャラを強くさせ、相手との戦闘力勝負で勝ちやすい状況を作るのに使うとよいでしょう!勿論、キャラが登場した時の能力も使えるのでいち早いカードのアクセスができるかもしれません!ただし、ダメ―ジを受ける余裕が1つ減るということには注意!

③チャージフェイズ

チャージフェイズでは、自分の手札にあるカード1枚をチャージゾーンに置くことができます。そうした場合、カードを1枚ドローすることができます。

勿論チャージしないという選択肢もありますが、チャージはカードを使うために必要となる上にさらに新しいカードを手に入れることができるので、出来る限りチャージに置くことを心がけましょう!

④メインフェイズ

メインフェイズはゲームを動かすための最も重要なフェイズ!このフェイズでは下記の4つの行動を行うことができます。

①カードのプレイ

②カードのセット

③能力の発動

④キャラのバトル

これらはどの順番から行っても構いませんし、制約がなければ同じ行動を2度以上実行しても構いません。例えば「①カードのプレイ」をしてから「④キャラのバトル」を行ってもいいですし、その後「①カードのプレイ」を行ってもOK!行動順番も然り、相手の状況を見ながら行動を決めていくのがゲームのカギとなります!

⑤エンドフェイズ

自分のターンを終了します。「このターンの間」や「ターン終了時まで」とあるカードの能力は消え、自分の手札が8枚以上の場合は手札が7枚になるように破棄する必要があります。

 

 

【バトルの方法】

f:id:unionborder:20190924150844p:plain

メインフェイズ時にできる行動である「バトル」は、相手キャラにダメージを与えて勝利条件に近づくという大きな目的を持っています!

自分のキャラをダウンさせ、相手のキャラとバトルを行うことを宣言します。この時に「攻撃側(自分)のATK」「防御側(相手)のDEF」以上ならば、バトルに勝利して「攻撃側のブレイク」の数だけ相手にダメージを与えることができるのです!バトルに負けた相手キャラはダメージ数に応じて、キャラのレベルを上げることになります。

 

f:id:unionborder:20190924150728p:plain

もしレベル4の時にダメージを受ける場合は、ダメージを1回だけ無効にして1枚チャージできるという「極限」状態になります。つまりレベル4の状態では2回ダメージを与えなければなりませんが…1枚のチャージ追加によって戦局を変えられる可能性が秘められていることを忘れてはなりません!

 

 

【干渉について】

このゲームを彩る要素である「干渉」とは、相手の行動に対して邪魔をすることのできる―「ちょっと待った!!」ができるシステムです!

干渉を制すプレイヤーこそが、このゲームを制すると言っても過言ではないでしょう!!

f:id:unionborder:20190924164249j:plain

上の図のように、相手の行動を阻害することこそが「干渉」です!

お互いに干渉(カードのプレイや能力の発動)を積み重ねていき、どのプレイヤーも干渉を行わなくなった時に初めて後ろから一連の干渉が解決されていきます。例えば図のように攻撃⇒《マジェスティック・シールド》⇒《剛腕粉砕》⇒《アンチ・プレイ》の順番でプレイされた場合、能力は《アンチ・プレイ》から解決され最終的に[G]カードである《マジェスティック・シールド》で攻撃を守ることができるのです!

ただし、アップ&ドローフェイズ中は干渉できないので注意!

 

戦って、ゲームを覚えよう!

いかがでしたでしょうか?

今回の記事でユニオンボーダーの基本事項を網羅できたと思います。まだやったことのない方は勿論、「もう既にやってるよ」という方にとっても充分な教材になれればと思います!

そしてこれを読んだ後は、実際に戦って感覚を掴んでみましょう!対戦ゲームは、相手と戦って初めて面白みを感じられるのです!

 

以上、ライジング白石がお送りしました。次回の記事をお楽しみに!

ではまた!

第50回「ユニオンボーダーを始めよう!ボーダーの基本編」

皆さんこんにちは!

ついにこのブログも50回、非常にありがたい限りです!!チームコネクションのライジング白石です。ここまで続けることができて嬉しい限りです!

今回はユニオンボーダーの基本について紹介します!

この記事をユニオンボーダーについての予習・復習のために使っていただければと思います!

 

  

 

ユニオンボーダーとは?

f:id:unionborder:20190918010006j:plain

ファンタジー世界で繰り広げられるキャラクター達の物語。

天命により【ユニオン】と呼ばれる国や組織から【ボーダー】つまり代表が選出され、各々の「ボーダーとしての使命」を果たすために彼らは数々の旅や経験を重ねていきます。同じボーダーとの出会い、運命を分かつ選択―その中で自分自身の使命を果たした者は幸せな人生を享受できると言われています。

 

このゲームは、そんな世界のキャラから1人を選びキャラの行動を決めて対戦相手のキャラと戦い、先に5回ダメージを与えると勝利。それが当ゲーム「ユニオンボーダー」なのです!

 

 

カードの特徴

ユニオンボーダーは、メインデッキキャラデッキの2つのデッキを用いて対戦するカードゲーム。それぞれのデッキに入るカードの種類が異なり、メインデッキには「スペルカード」と「アイテムカード」、そしてキャラデッキには「キャラカード」を組み合わせます!

 

 

【キャラカード】

f:id:unionborder:20181118212120j:plain  f:id:unionborder:20190918203517j:plain  f:id:unionborder:20181221204904j:plain

キャラカードは、ゲームの中心となって戦うカードです。

攻撃して相手にダメージを与えたり能力を発動して自身を優位に立たせたりなど、主にこのカード群を用いてゲームは進行していきます!

キャラはLV0~4の5段階が存在しており、レベルが上がるほどに― ダメージを受ける度に強くなっていくというシステムを有しているのが特徴です!

 

【スペルカード】

f:id:unionborder:20190115205855j:plain  f:id:unionborder:20190115210712j:plain

スペルカードは、キャラが使用することのできる技です。

カードの左上に記述してあるコストを支払うことによって使用でき、主にこれらスペルを使用して有利な戦況を作っていきます!

スペルには下記の5種類存在し、それらを上手く活用することが重要です!

・自分のターン中に使える「通常」カード

・場に伏せることで相手の行動に対しても使える「対抗」カード

・相手の行動に対して手札からでも使える「反応」カード

・自身のステータスを強化する「装備」カード

・場にある限り常に影響を及ぼし続ける「設置」カード

 

【アイテムカード】

f:id:unionborder:20181203222121j:plain  f:id:unionborder:20181108214357j:plain

アイテムカードは、どのキャラでも使うことのできる便利な道具です。

スペルカードと同等の扱いですが、色という概念がないので誰でも使うことができます。性能としては大人しめですが、堅実で扱いやすいのが特徴です!

アイテムカードにも、スペルカードと同様に5種類のタイプが存在しています。

 

 

 ユニオンボーダーの面白ポイント!!

我々チームコネクションは、このゲームで遊ばれることを大いに歓迎しています!

ここでライジング白石がユニオンボーダーの面白ポイントを紹介していきましょう。是非とも、プレイしながら下記のポイントを感じ取って欲しく思います!

 

 

★ユニオンの独自性

ユニオンボーダーの面白いところのまずひとつに、ユニオンに応じて戦い方がそれぞれ異なるということ! 「カードを駆使しながら、ダメージを5回与える」という目的に至るための手段がどのユニオンも異なるので、好みの戦術を見つけることができるはずです!

f:id:unionborder:20190917224714p:plain

ユニオンボーダーには、ロゴのカラーホイールが示す通り全部で6色が存在しており、それぞれに得意なことが割り振られています。それぞれのユニオンの扱い方については、当ブログでも触れておりますのでそちらを参考にしていただければ幸いです!

 

f:id:unionborder:20190818194859j:plain  f:id:unionborder:20190227121805j:plain

さらに一部のカードに記述されている「Unique」というのは、そのユニオンでしか使えない限定の技。他のカード群よりもパワーが高い傾向にあり、ユニオンの特徴を色濃く表しているのが特徴!ユニオンそのものの強さを保証してくれるのでゲームの指針を作りやすくしてくれます!

 

★ドラマチックな駆け引き

f:id:unionborder:20190818205235j:plain  f:id:unionborder:20190115190300j:plain

ユニオンボーダーを語る上で欠かせないのが相手との駆け引き!

簡単に言えば、このゲームでは必ずしも自分の行動が上手くいくとは限らないということです!それが一部のカードの左下に記述されている「アイコン」というシステム。

[G]カード[C]カードのようなアイコンを持つカードは、攻撃から守ったりカードの発動を無効にしたりする役割を持ち相手の妨害に役立ってくれます!

[S]カード[J]カードは、発動するのに条件はありますがゲームの主導権を一気に握ることができる必殺技です!

これらアイコンを持つカードはゲームを大きく左右するカードのため、相手の出方をよく見て動かなければならないシビアな駆け引きを楽しむことができます!

 

★構築の多様性

f:id:unionborder:20190918195732j:plain

ユニオンボーダーの面白さのひとつに、デッキ構築があります!勿論1つのユニオンだけで戦うというのもアリですが、他のユニオンのカードを混ぜて遊ぶというのもできます!!

各色には得意な分野が異なるので、そのユニオンができなかったことを補ったり、そのユニオンが得意なことを倍プッシュさせたりと、使う際の難易度は比較的高めではありますが単色の時とは一味違った戦いができます!

信じたユニオンと共に闘うか、それとも多くのユニオンと手を取って闘うか― その選択はプレイヤー自身に委ねられています!!

 

 

さぁ、新しい世界にコネクトしよう!

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んで、「さらにユニオンボーダーをやりたくなった!」「ユニオンボーダーを始めてみたくなった!」と感じていただければ幸いです。実際のゲームルール等は、公式ページで見ることができるのでそちらも要チェック!まずはスタートガイド、さらに見識を広げたい時はルールブックも読んでみましょう!

そして現在、公式TwitterではRTキャンペーン・実況者様向けプレゼントキャンペーンを実施しております!そちらも併せてチェックしていただけると幸いです!

 

今回はここまで、次回もライジング白石の記事をご期待くださいませ!

ではまた!

第49回「新たな世界にコネクトしよう!開発陣からのアナウンス9月号」

みなさんこんにちは!

夏は終わり、秋も始まりましたがまだまだ暑くて参っております。チームコネクションのライジング白石です。季節の変わり目は体調を崩しやすいですので、何卒お気をつけてお過ごしくださいませ!

 

今回は久々に、アナウンス記事。

チームコネクションの活動に関する情報を入手しておりますので皆様にお伝えしたいと思っております!

 

 

 

東京でコネクト!ユニオンボーダー体験交流会開催告知

 

f:id:unionborder:20190908200743j:plain

つい先日9/7(土)に体験会を開催させていただきましたが、近日ユニオンボーダーの体験交流会を実施する予定です!現在、東京2店舗での開催を企画中。

体験交流会ではチームコネクションのメンバーがティーチング致しますのでご安心を!「ユニオンボーダーを始めてみたい」「ユニオンボーダーでもっと遊びたい」、そんな方々に是非とも遊んで頂きたく思います!

 

イベントの詳細が判明し次第、公式TWITTERでも宣伝させていただきます!

f:id:unionborder:20190908174522j:plain

▲「ユニオンボーダー」公式TWITTERから引用。9/7に開催されたイベントは、セントラルドグマ内で行われた3タイトル合同の体験会でした。

 

 

 

今年もやってきた!!TCGフェス

tcgfes.com

来る11/2と11/3、今年もTCGフェスが開催!

今回は学園祭!!

TCGフェスが今年もやってきた!!

馴染みのあるカードゲームは勿論のこと、今回も同人カードゲームが数点出展されます。人気TCGのフリー対戦、同人カードゲームの体験会、そしてTCG関連についてのタメになる講演・講座など盛りだくさんの内容となっております!

今年もチームコネクションが参戦!前回の模様は当ブログでも紹介しておりますのでこちらもチェックしてみるのもよいかと思います!

unionborder.hatenablog.com

 

前回のTCGフェスではかなわなかった製品版を、今回は触れることができます!そして製品版が既にできておりますので購入も可能です!(当時は遊べなかった【シャドウミラージュ】デッキも勿論見ることができますよ!)

さらに今回、ユニオンボーダーのブースにお越しの皆様には素敵なプレゼントがもらえる…とのことですよ!!続報が入り次第、お届け致します!

 

TCGプレイヤーのためのTCGイベント、是非ともこの2日間を遊びつくしましょう!!

 

 

 

 

ゲムマ2019秋、チームコネクション参戦!!


gamemarket.jp

そして11/23(土)、11/24(日)には

ゲームマーケット2019秋が開催!

勿論、チームコネクションも11/23(土)のみですが出展致します!!

 

販売品はゲムマ大阪より販売を開始した「ユニオンボーダー」、そして完全新作のカードゲーム「BJack」を販売致します!

f:id:unionborder:20190908200023j:plain

BJackは大アルカナとブラックジャックをモチーフとして作られた当ゲーム、1セットで最大6人まで遊ぶことができます。カードを組み合わせて遊ぶユニオンボーダーと異なり、これひとつでワイワイ遊ぶことができるパーティーゲームです!

 

f:id:unionborder:20190908012821j:plain

そしてこれがBJackのカード。本日初解禁です!

各カードには数字能力が記述してあり、それを巧みに操ることで相手に勝利していくことがゲームの目的です。このカードがどのように扱われていくのか、その答えはゲームマーケットが近づいた時にお教え致しましょう。当ブログでも、BJackについて触れていきますので要チェックです!

なお、これから販売開始までBJackのカードを1枚ずつ解禁していく予定です。ご期待ください!

 

 

 

今回はここまで。

今後ともチームコネクションの活動を盛り上げていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします!

ではまた!

 

第48回「先攻と後攻について」

皆さんこんにちは!

お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか?チームコネクションのライジング白石です。私のお盆休みは地元の友達と遊んでおりました。勿論、カードゲームでですね!

…そんな中でも製作は欠かさずやっておりました。

 

今回はユニオンボーダーのゲーム戦略記事。テーマは「先攻後攻の有利不利」について!

中級者以上向けのカテゴリーで分布しておりますが、ユニオンボーダーのコツを掴むにはよい内容になると思います!

f:id:unionborder:20190818221400j:plain

 

 

先攻後攻のルール

最新のルールブックvol.1,4には、先攻後攻の決定について下記のように記述されています。

 

「じゃんけんなどで先攻後攻を決め、勝った方が先攻を取ります。」

 

ここでは一例としてじゃんけんを挙げていますが、勝敗が決まるのであればコイントスなどのように別の手段を取って決めても構いません。原則として勝った方が先攻なので、選択権が設けられるわけではないことを再認識いただければ幸いです。

 

ターンを先に始めるか後に始めるかでは、プレイヤーができることが異なります。ここで先攻後攻のメリットを下記に挙げてみます!

 

先攻のメリット

・リソースをいち早く確保できる。(影響大)

→チャージが1枚多い状態でゲームが始まり、比較的カードをプレイしやすくなります。

・第1ターンは相手の妨害行動を恐れる必要がない。

→チャージがない状態なので安全に行動できます。 

後攻のメリット

 ・第1ターンのメインフェイズにバトルを宣言できる。(影響大)

相手より先にダメージを与えられます。

・相手のデッキの情報を得やすい

→判明されるカードが多くなるので相手の戦術を拾いやすくなります。

 

すなわち先攻では「リソース」を確保でき後攻では「ダメージ」を確保することができます!先攻はカードのプレイを仕掛けるスピードや量で有利なアクションを取りやすいですが、[G]カードなどで防がない限りはダメージ数で負けることでしょう。ただしチャージ1枚分の価値とは、攻撃を防ぐ[G]カードのコスト相場と一致するのでそこでリソースとダメージの差が縮まるという考えです!

f:id:unionborder:20181108214357j:plain

▲先攻と後攻の狭間には《イージーバリア》相当の[G]カードで埋め合わされます。

先攻が勝つためには少なくともこれ相当のカードをプレイしないといけないので最終的にはチャージ的に平等になるという計算です。

 

 

ユニオンごとの先攻・後攻の戦い方

以上を受けて、各ユニオンではどう立ち回ればいいのか?ライジング白石が考えた先攻/後攻の時の動き方についてご紹介!ユニオンごとにも手番によって有利不利が大きいのでそこに注意しながら動きを考えてプレイしてみると面白いかもしれません!

 

バトルオーグル

f:id:unionborder:20190227185026j:plain  f:id:unionborder:20190227114233j:plain

先攻:有利

先攻であればチャージ枚数が1多い状態なので、その分自分の攻撃リソースに割ける&相手の防御リソースに遅れが出ることになります。先攻であることの最たるメリット、それは《紫電一閃》のチャンスが多いことでしょう!こちらが先にダメージを受けるので、攻撃力補助をしなくても1ターンに2回攻撃と2ダメージを与えられるので《鬼気揚々》のような「2回以上バトルする」条件を満たしやすくなります!ゲームを開始するときは是非とも《紫電一閃》を握っておきたい!

後攻:普通

後攻であればダメージ数が多いので、頭数の多い【バトルオーグル】であれば都合のよい状況がセッティングされています! 幸い《剛腕粉砕》のような防御崩しもあるので、相手の[G]カードによる防御もケアしてくれるのは大きいところ。チャージ差が1あるので、自分は無駄に消費せず・相手には時間を稼がせずに効率よく相手を殴り倒していくことを目標にしましょう!

 

メタルナイト

f:id:unionborder:20190818205141j:plain  f:id:unionborder:20190818205235j:plain
先攻:有利

 【メタルナイト】は「装備」によってDEFを上げることができるので、序盤から《王国の盾、ラティナウス》のような「装備」をつけて相手の攻撃を[G]カード無しでシャットアウトさせることも可能です!もし相手がセルフレベルアップを選んだとすれば、ダメージレースの優劣は逆転し有利になります。防御も安いコストで行え、序盤から動きたいユニオンなので先攻の利点を生かしつつ欠点を補うことも難しくありません!

後攻:普通

安いコストで防御を行えるので、純粋なダメージレースで有利を続けられるのは変わらず!ただし「装備」カードに対する対策を取られる可能性が高いことには注意しましょう。こちらからダメージを与えるので、DEFを強化して守るよりはデッキを回転させて[G]カードを入手し確実に攻撃を捌く戦法に出る方がよいでしょう!

 

ブルームメイデン

f:id:unionborder:20190115210007j:plain  f:id:unionborder:20190818200620j:plain

先攻:有利

チャージの枚数が増えるに越したことはないですが、【ブルームメイデン】自体がチャージを得意とするユニオンなので先攻でないと困るということはありません。しかし《花乙女の祝福》から戦闘力を下げる《ラフレシア・トラップ》またはチャージを補給できる《チキンエッグ・プラント》に邪魔されずすぐさまアクセスできるのは非常に大きな利点と言えるでしょう!マウント能力は高いので序盤有利で進められれば、ゲームの主導権を握りやすくなります。

後攻:普通

チャージ能力の高さから、後攻であっても充分取り返せる性能を持っていますので「やりたいことをやる」という一点で不利を被ることは小さいと言えるでしょう。ただし【ブルームメイデン】は相手の場のカード自体を触るカードが薄いので、カードの選択は考えなくてはなりません。幸い防御札はスタン能力も含めて信頼できるものが多いので、防御合戦で勝利を目指してもよいでしょう!

 

シュトロムシーフォーク

f:id:unionborder:20190818193109j:plain  f:id:unionborder:20190818194859j:plain

先攻:普通

【シュトロムシーフォーク】はチャージが不得手で1枚のチャージに困らされる特性を持つ上に第1ターンに手札枚数参照カードが使いやすいので、先攻は是非とも欲しいところ。《潮の変わり目》のプレイ条件も先攻第1ターンから自然と満たされるので手札にあるならば開幕でプレイすることが目標です!チャージが1つ多いので、《放出と吸引の潮騒》のようなリターンも大きい手札破壊でジャブを仕掛けて相手を不利に、自分を有利にキープするのがベターと言えるでしょう!

後攻:普通

チャージが1つ分リードされるのは痛手ではありますが、相手が先に動くのであればその分手札が消費されることになりますのでそれが好機となります。相手の行動が中途半端に終了したならば、手札破壊のプランで作戦を台無しにしていきましょう!相手の出方を伺い、相手のリソースを根こそぎ奪うじっくり待つプランで仕掛けるのがベターでしょう!

 

コミカルマージ

f:id:unionborder:20190818195229j:plain  f:id:unionborder:20190818195308j:plain

先攻:かなり有利

カードを連鎖的にプレイするためには、リソースは1つでも多く獲得しなければならないのが【コミカルマージ】、それゆえ先攻はかなり都合がよいものとなります!可能であれば相手から邪魔されない第1ターンで動けるように手札を調整するのがよいでしょう!もし第1ターンで連鎖できないならば次のターンに持ち越してみましょう。そうすれば次のターン、相手の攻撃でレベル1となるので《チャージorドロー?》の使い勝手が変化します!

後攻:不利

後攻となると、相手に[C]カードを構えされるチャンスが増えることには注意!1枚の[C]カードでプランが崩れかねないデリケートなユニオンなので、相手が打消したくなるようなカードたちを1ターンで展開することが得策となります。チャージの変動をよく確認して、仕掛けられるところで仕掛けることが先攻の時よりも求められるはずです!

 

シャドウミラージュ

f:id:unionborder:20181118223828j:plain  f:id:unionborder:20190507185705j:plain

先攻:普通

【シャドウミラージュ】であればチャージ1枚もそうだが、条件を選ばないスペル専用打消しである《幻術「はかなき行動への罰」》を相手の後攻第1ターンから仕掛けられるのでプレッシャーは非常に大きい!または先攻第1ターンに《朧太刀・村雨丸》でDEFを強化するという戦法も取れるので序盤から相手に厳しい状況を強いられることがウリ。ただし序盤のこの戦法は自身のリソースも失い今後不利になりがちになるので、《昔話「富渡しの狐」》で無駄なくリソース確保を心がけましょう!

後攻:普通

後攻であるからと言えど、【シャドウミラージュ】の対応力やリソース維持能力は他より高いので完全不利になることはありません。寧ろ防御手段が充実しているのでダメージレースを制すには好都合ではあります!干渉札が安いコスト揃いなので、冷静にプレイして刺し合えうことができれば先攻・後攻の関係を覆すことも容易いことでしょう!

 

 

 

手番によって戦法が若干変化するというのもあり得るのがユニオンボーダー。実際に動かしてみてどの動きをすればよいのか見極めてみるのも面白いかもしれません!

今回はここまで。次回のライジング白石の記事をお楽しみくださいませ。

ではまた!

第47回「ユニオンの切り札を作ること」

どうもこんにちは!

8月となり、働き始めてからお盆という長期休暇をありがたく思っています。チームコネクションのライジング白石です。しかしこのころはちょうど【ブルームメイデン】の製作とTCGフェスのことでフル稼働していたことを覚えておりますがね。

 

 

さて、今回はユニオンボーダーの開発話。各ユニオンに与えられている「切り札」についてどのように作られていたかを紹介していきたいと思っています!

 

 

f:id:unionborder:20190726171454j:plain

ゲームに幕を下ろす究極のカード「切り札」!

「切り札」とは、現在ユニオンに各1つずつ与えられている超強力な能力を持ったカード。[J]のアイコンを持ち、同じ名前のカードはデッキに2枚まで入れることができます。

これを使用すれば一気に形勢逆転できるレベルの能力を持っているため、プレイのためにはさらに連繋コスト(捨て場から指定のカードを山札の下に送る)を支払わなくてはなりません。その追加コストと引き換えに、ゲームを自分のものになるよう一気にリードしてくれます!

 

「切り札」を作る大原則

①コスト相応以上の価値を持たなければならない

ユニオンボーダーは自身のリソースを消費して有利な展開を作り上げる特性がある・そして[C]カードという打消しの概念が存在する以上、プレイコストが大きいカードにはリスクが伴うゲーム性を有しています。特に強力な能力を持つ場合は、プレイコストが大きくならざるを得ないのは事実です。

投入枚数が2枚までと限られ尚且つプレイするのに他のカードを消費しなければならない「切り札」カードは、必然と他のカードよりも強くなくてはありません。プレイコスト以上の価値を持たせ、プレイを奨励するよう導かせる必要があるとも思っています。(勿論、プレイコストは適正でなければなりませんが)

 

②「連撃」を選択する余地を与えなければならない

f:id:unionborder:20190725214921j:plain  f:id:unionborder:20190227114316j:plain

我々はデッキ構築のルールとして、「[S]カードと[J]カードは合計4枚までデッキに入れられる」と定めています。これの意味するところ、それは「[S]カードも非常に強力である」ということです。

「連撃」は発動する条件はあれど1ターンに2回攻撃を浴びせることが可能で、プレイコストないし連繋コストが「切り札」より少ないので比較的プレイしやすいのが長所!リソース消費数のリスク低減という面で優れており、2回攻撃によりゲームを決める技にもなるので強力な選択肢のひとつになっています。

コストの総合的な軽さを持つ「連撃」を取るか、ユニークで大胆な「切り札」を取るか、はたまた両方をどのバランスで取るかが重要になってきます!

 

③キャラ(ユニオン)の性格を反映しなければならない

f:id:unionborder:20181108213225j:plain

 「切り札」を使わせたくなるには、普段のスペル群とは異なる挙動を持ち「今までと違う」と言わせることも必要になることがあります。

 例えば《王国の神器、ミストルティン》は防御的なカードが多い中、相手に”ダメージを与える”という攻撃性能の一面を持つ唯一無二のカードのようになっています。ただダメージを与えるのではなく、戦闘力勝負で防ぐという条件を付けてあくまで防御を得意としたユニオンとしての位置づけを確立させています。

 

「切り札」はド派手な能力を盛り込むということは大事ですが、ユニオン特性を崩しすぎないようあくまで性格に沿ったものである必要があります。

 

 

各ユニオンの切り札

以上のルールの中、我々は各ユニオンの切り札を作成していきました。どれも使いたくなるようなダイナミックかつドラマチックなカードが勢揃いです!知っている方も多数とは思われますが、改めてお披露目しましょう!

どのような能力が、どのように作られてきたか…ご紹介します!

 

《鬼神猛撃》

f:id:unionborder:20190115190300j:plain

【バトルオーグル】の切り札《鬼神猛撃》は、ひたすらシンプル!

能力はユニオンの特性でもあるアップ能力、さらに自身に後がなくなるほどプレイコストが下がっていく破天荒ぶり!最大1コストでアップというのはテキストにそぐわず強力なアクションになっています!

開発当初は数々の能力の付与を考えていましたが、非常にシンプルな能力にしてインパクトを与えました!

 

《王国の神器、ミストルティン》

f:id:unionborder:20181108213225j:plain

【メタルナイト】の切り札《王国の神器、ミストルティン》は、マジで硬い!

ATKとDEFの戦闘修正が+300される、装備が得意なユニオンらしいパワーを持っています!さらに戦闘力勝負で相手の攻撃を防いだ時に、反撃1ダメージを与えることができます!

戦闘力の大きさはゲームを決める、そのためこの「切り札」のみ固有色コストが2となっているのが特徴です。

 

《罠にかかりし者の末路》

f:id:unionborder:20190707201621j:plain

【ブルームメイデン】の切り札《罠にかかりし者の末路》は能力がいっぱい?!

まずは相手をスタン、続いてDEF減少、そしてDEFが0になればブレイク+1(バトルで与えるダメージを1増やす)!このユニオンないし緑色のユニオンが可能とする行動をこれでもかと詰め込んだド派手能力と言えるでしょう!

開発当初は、「設置」戦術を尊重して切り札の「設置」を作ろうと考えていましたが得意とするパワープレーに寄与する行動を定めにくいため見送った出来事があります。

 

《デプストルネード・スワロウ》

f:id:unionborder:20190507200733j:plain

【シュトロムシーフォーク】の切り札《デプストルネード・スワロウ》は相手を崩すのにうってつけ!

自分は2枚ドローし、相手は3枚捨てる。ここまで差が開けばゲームの主導権はこちらのものとなるはずでしょう!ユニオンとしての意外性は少ないが、プレイする価値のあるビッグ・アクションカードとしての役割を持ちます!

開発当初は、指針に変わりはありませんでした。自分がドローする枚数の微調整で、コスト相場など手札1枚の重みについて考察され続けた教材でもありました!

 

《「大は小を兼ねない」》

f:id:unionborder:20181107215134j:plain

【コミカルマージ】の切り札《「大は小を兼ねない」》はチョットナニイッテルカワカラナイ…?

相手のキャラのレベルを1つ上げるという能力。これはダメージと異なり極限状態でなくても敗北させることができる非常に恐ろしいリーサルです!自身のレベル変化はこのユニオンの十八番ですが、それがダメージではなくレベル変化で相手に襲い掛かるとは「切り札」として相応しいと考えています!

開発当初は、特に制約なく使えたため[C]カードがなければいつでも死が待っていたカード。自身がアップ状態であると攻撃を挟まないこと、使ったらカードを打ち返せないようにすることで相手にはある程度の救いが与えられています。(勿論強いことに変わりはありません)

 

《幻影「己が影」》

f:id:unionborder:20181118225101j:plain

【シャドウミラージュ】の切り札《幻影「己が影」》はトリッキーさNo.1!

相手のバトルを終了させ、さらに相手の状況次第では反撃1ダメージを与えられる攻防一体の切り札として相応しいスペックです!干渉合戦が得意というこのユニオンの特徴を捉え、[G]カードのプレイに重ね掛けた2重の罠を仕掛けられるなかなか厭らしい特徴を持っています!

開発当初は、[G]カードを捨てさせる能力がなかったのでガード&ダメージという確定的なリーサルになっていました。使う価値こそ高かったですが、あまりに支配的であることを危惧してプレイヤーが生き残る選択肢を与えることにしました。

 

どのユニオンを選ぶか迷ったら、まずは「切り札」で判断するというのも決して悪くはないでしょう!何故なら「切り札」の強さはプレイヤーたちを裏切ることはありません!

 

 

 

今回はここまで。次回もユニオンボーダーのお話をしていこうと思っています!

ではまた!