第31回「カードゲームの小道具について」
皆さんこんにちは!
周りでは体調不良が出てきて、自分にもそれがやってきています。ライジング白石です。冬場は身体を崩しやすいので要注意ですね!
今回はユニオンボーダーとは直接関係ない寄り道話。カードゲームのことについて、少しばかりお話しようと思います。テーマは「小道具」について。カードゲームの経験がある方は、小道具という存在に毎度お世話になっているのではないでしょうか?個人的な見解多しとなりますが綴らせていただきます!
カードゲームはカードだけではない?小道具の必要性
カードゲームというからには主役はカードですが、ゲームを支える小道具も大事な役割を担います!そんな小道具がどのような目的で導入されているのかを説明していきましょう。
・カードの状態を記録する
カードの状態を表すにも、限界があったり覚えきれなかったりすることがあります。そんな時に小道具が役に立ちます!例えば「ポケモンカードゲーム」で言えば状態異常を専用のカウンターで表したり、「バトルスピリッツ」ではスピリットに乗せたコアの数に応じてステータスを定めるなどが主な運用方法です。
・変化する数値を記録する
「遊戯王」や「マジック・ザ:ギャザリング」のようにライフポイントを削ることが目標であるゲームは数多く、めまぐるしく変化するその数値を頭の中で記憶することは難しいことでしょう。そんな時に、メモ用紙や電卓という小道具が必要になります。
その他、ずっとステータスを強化・弱体化し続ける「カウンター」の概念もあったり、このターンで使ったカードの枚数を記録するような行動も存在しています。数値を簡単に表す小道具として、サイコロやおはじきなどが活用されます。
・信頼性のあるランダム要素を作り出す
カードゲームをカードだけで完結させない、運の要素を強める手段として「サイコロを振る」や「コイン投げを行う」のような能力を持つカードも存在しています。そのようなカードを使う場合は、無作為性を生み出せる小道具が必須となります。特にサイコロは表裏を奇数偶数で判断できることもあり重宝されます。
また、処理途中にカードを差し替えるなどの不正を防止するため自分で選ばず出目で決めるというやり方もあります。
・その他特殊な行動を要求する
滅多にないことですが、例えば「デュエル・マスターズ」ではガチャ(公式対戦では使用不可)という専用のグッズがあったり「マジック・ザ:ギャザリング」では次元ダイスと呼ばれる特殊な絵柄を持つサイコロも必要になります。これらは一応代替可能ではありますが、なければ特殊行動で遊ぶことができないものです。
このように競技上では関係ないが特殊ルールで遊ぶ場合に別途必要となるケースもあります。
小道具のメリットとデメリット
メリット:アクションの幅が広がる
やはりこれでしょう。めまぐるしく変化する数値を記録するには、サイコロや電卓のように別途管理できるようなものが必要です。もし状態を表すのであれば、おはじきやバッジなどで表すことができます。
さらにカードで表すには限界のある能力を導入することができるので、開発の観点からしても能力のバリエーションを増やす助けになってくれると考えています!
デメリット:小道具の管理が大変
ゲームを遊ぶに際して、これを気にする人は意外といるかもしれません。特に「デッキはあるけども小道具を忘れたから遊べない」なんてことは割とある話だと思います。それを代用できるなら心配ないのですが、数が足りなくなったり不十分だったりすると続行もままならない状態にもなります。小道具そのものの管理は大事ですね。
また、カード状態を表すのに役立つとはいえどれがどのカウンターを表しているのか分からなくなることもあるので区別をつける必要もあります。(例えばステータスの上昇値を表すカウンターと経過時間を表すカウンターが混在している場合など)
あまりないケースではありますが情報管理にも気を付けておきたいところ。
カードゲームと小道具の関係性
個人的な見解として、「①デッキさえあればゲームができる」「②小道具がなくても遊べるがあった方がいい」「③小道具がないと遊ぶことが難しい・遊べない」カテゴリに分けられると思っています。(勿論、このカテゴリ分けで優劣を決められないことを予め断っておきます。)
カードゲームとしてカードだけで完結させるのであれば、カードのほかに準備の必要がない①が理想形ではありますが表現に限界があるのが現実です。その点でルールや能力のバリエーションを増やす際に、小道具を使うことは手っ取り早い手段となります。もし③の状態になるのであれば、それはプレイヤーの管理負担の観点から③の前提でゲームを作り始めることが望ましいと言われています。
☆カテゴリ別メジャータイトル☆
カテゴリ①:デュエル・マスターズ、カードファイト‼ヴァンガード、ファイアーエムブレムサイファなど
カテゴリ②:遊戯王OCG デュエルモンスターズ、マジック・ザ:ギャザリングなど
カテゴリ③:バトルスピリッツ、ポケモンカードゲームなど
ゲームに小道具を使うかどうかはあなた次第!
いかがでしたでしょうか?
最終的にどちらの方針で走るかは、開発陣の方向性に委ねられます。小道具はゲーム性にも影響を及ぼす要素ともなり得るので、必要かどうか長い時間を使って検討するに足りる内容だと思っています。今回の記事がひとつ参考になってくだされば幸いです。
次回もライジング白石がお送りします。何卒宜しくお願い致します!
ではまた!