チームコネクション~開発者ブログ~

ユニオンボーダー・りくじょしの開発陣「チームコネクション」による開発者ブログです!ちょっとした情報をお届けします!

第32回「ユニオン・デベロップメント!《シャドウミラージュ》編」

皆さんこんにちは!

大阪ゲムマはもう1か月を切っています!それに向けて準備を進めています、チームコネクションのライジング白石です。

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今回はお久しぶり、「ユニオン・デベロップメント」を公開!

ここでは各ユニオンの開発やコンセプトなどを掘り下げて紹介していきます!

今回は白のユニオン【シャドウミラージュ】です。

 

 

【シャドウミラージュ】の開発について

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・原案:レインボー池内

・開発開始:初期~中期

・ヴィジュアル:レインボー池内

・カード開発:レインボー池内

命名:レインボー池内、(主導)ライジング白石

 

 【シャドウミラージュ】は、レインボー池内が新しい概念を持つユニオンのひとつとして初期~中期にかけて誕生させました。山札の下のカードを操ることと、ローリスクの干渉を仕掛けることによって戦況を支配することができるユニオンです。

 

《シャドウミラージュ》のコンセプトについて

その1:得意とすること

【シャドウミラージュ】は相手の行動に対して、少ないチャージからでも干渉を仕掛けられる器用な一面を持っています!付随能力にはカードを山札の下に置くカード群が多いですが、一部のカードには山札の下にカードを置くことでトリガーする能力も存在し、これを維持し続ければ決して減ることのないリソースで勝負を仕掛けることもできるのです!有利な状況を有利なまま進める、支配的なゲームプランがこのユニオンの中には詰まっています!

 

その2:苦手とすること

【シャドウミラージュ】は非常に小回りの利く動きが可能ですが、チャージと手札を両立するには難易度が高い一面があります。特に手札は重要な要素であり、1ターンに多くのカードを消費させられる戦いを強いられると不利に陥りやすくなります。その他相手の行動に応じた受動的なアクションが目立ち、自ターンでの攻勢が難しくなりがちなのも考えどころ。他のユニオンよりも先の先を読んだ試合展開を要求されるため、総じて難易度が高く経験値が必要となるユニオンとなっています。

 

 

その3:どういう感じに生まれたか?

【シャドウミラージュ】はユニオンボーダーの開発において、開発からしばらく経ってから、比較的早い時期に登場したユニオンです。カードを山札の下に送るかわりに少ないチャージで動けたり、山札の下のカードを回収したりなど「山札」を操るユニオンとして登場しました。また、開発当初は(フレーバー的・印象的要素から)アイテムを使えない制約があるかわりにスペル扱いが非常に得意な存在として成立させていました

 

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一寸作のタマモLV4ヴィジュアルイメージ(初期案))

ヴィジュアルは妖怪を出したいというレインボー池内の意向に沿ったもの、その中で「キツネ」が選ばれました。上記画像のような袴姿のシンプルなデザインは一寸先生のものです。

次に色の役割として「白=悪役」を印象付けようと試みる方向性となり、その結果タマモは金にがめつい性格となりました。自己中心的で傲慢、しかしそれでいて視野の広い人物。体格もいくつか考えられましたが、最終的に低身長の日本人型に落ち着いたとのことでした。ちなみに、現ユニオンボーダーのキャラの中で一番低身長。(マリーより少し小さいという設定)

 

その4:開発の苦労点とは?

干渉合戦がウリであるとも言えるこのゲーム、リソースの数は非常にプレッシャーとなります。そんな干渉合戦が得意なシャドウミラージュ】は特に、リソースが飽和することのないよう調整することが重要な課題でした。相手への干渉を頻発させるようにすると、ダイナミックな試合になりにくく受け側がリソース的に有利になりがちです。何度もプレイしていく度、「特殊条件なくリソース(チャージ)が爆発的に増えることの危険性」が再認識され始めました。

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我々はチャージの稼ぎ方を考え直し、結果として《シャドウミラージュ》は「リソースは一気に増やせないが条件次第では無尽蔵となる」のような結論に至りました。《昔話・富渡しの狐》がその例として体現されています。開発者のレインボー池内も「完成されたユニオン」であると評価する出来となりリリースに漕ぎ出すことができました!

また、ユニオン限定で構築する指針だった黎明期、元々アイテムを使えないということもありテキスト修正時はカードパワーはもちろんのこと他ユニオンとの親和性の吟味に多くの時間が掛かったことも覚えています。

 

 

その5:カードの命名について

スペルに関しては短文が主流であり、カタカナを使わない方向性で統一されています。その名前は技名であったり、その時の勢いであったりと、使用者の直感的センスに任せた内容になることが多いです。

「設置」の名称は現在「昔話」で統一されており、どれも実在の童話や伝承をモチーフにされています。

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その6:このユニオンの思い入れとは?

異色のユニオンとしての立ち位置が強い「白」のカードたち、ゲームバランスを崩さない中でどれだけ異彩を放てるかが勝負だったと思います。この色に限っては、ライジング白石はデバッグによる調整役でしたので製作者の意図を汲み取る(確実に操ることができるようになる)には時間を要したものでした。

コントロールが得意なユニオンとしての立ち位置もあり運用は難しいですが、使えば使うほどに本質が分かってゲームの奥深さをよく知ることができるユニオンとして仕上がっています!開発も運用も難あり、それがライジング白石が抱く【シャドウミラージュ】への思い入れです!

TCGフェスには奇しくも導入できなかったこのユニオン、次回の大阪ゲムマでは実際のカードで遊ぶことができます!

 

さて、今回はここまで。いかがでしたでしょうか?

遂に6色揃ったユニオンボーダー、どのユニオンもしっかり個性を持って戦える内容となっています!まずはWebページからカードを印刷して遊んだり、実際のカードを購入して対戦してみてください!!

 

次回はまた別のお話をご用意いたします!

ではまた!